この度は山田ジャパンを退団する事になりました本間真です。

1年弱の間でしたが沢山の事を勉強させていただきました。
それは俳優としてだけの事ではなく、人としてどうあるべきなのか俳優の勉強より大切な事を勉強させて頂きました。
自分はいつも与えられた物を受け入れるだけの生活をしていて、何か自分で意見を言う訳でもなく、受け身の生活を送ってきました。

退団するにあたって能龍さんとお話しをしてその時に自分の人生で初めて誰かに自分の意思を伝えました。
自分の中では、自分の意見を相手に伝えるという事はとても怖い事で、否定されたらどうしようとか。
怒られたらどうしようとか。
失礼な事を言ってしまうかもしれないとか。
そんな事ばかり考えていました。
でも、能龍さんとお話しをして。
人生で初めて自分の意思を伝えて、それを受け止めてくださった時に僕は、相手の事を真剣に思っていれば言って失礼な事なんて無いんだと思えました。
それが、間違っている事でも相手の事を自分なりに考えて言ったのであれば、その返って来た言葉が今の自分が向き合わないといけない事実なんだとそう思えました。
今までは、ずっと自分が決めたセーフティーラインの中で生きていて。
自分が傷つかない様に、自分の意思が相手に伝わらない様にと自分の中だけで過ごしていて。
山田ジャパンに入団させて頂いて沢山の事を勉強させて頂いて。
25年間という自分の人生で、自分の安全な所でしかいる事の出来なかった自分が、今度は自分の足で歩いて行こうとそう決断する事ができた場所であって、25年間という間自分のセーフティーラインの中でしか居れる事の出来なかった自分に覚悟を決めさせてくれた団体でした。
退団する自分にここまでの愛情、今後の課題、人としての意識、沢山の物を与えてくださって感謝しています。

能龍さん初め先輩の方、客演さん、公演を動かして頂いたスタッフの皆様、同期の新劇団員、そして応援してくださったお客様の皆様。
本当に退団するまで沢山の事を教えて頂きました。パンフレットにした初めてのサインなど。頂いた差し入れなど。終演後に撮った写真など。どれもが温かく掛け替えのない物でした。
自分の人生はまだこの先長いですが、山田ジャパンで過ごした1年弱は自分の人生の中でとても重要な時間だと思います。 こんな自分ですが温かく見守って頂きありがとうございました。

本間真